「インスタ」は人を変える?

 

一部のインスタグラマーが、アイスを食べている様子を自撮りして、そのあと実際には食べずに捨ててしまう、という行動が批判を呼んでいるようです。

アイス「パシャ→ポイ」は本当? SNSで拡散される「インスタ女子」負のイメージ

 
 
曰く、食べ物を粗末にしている、お店の人を馬鹿にしている、ある意味でフェイク写真である...等々。
 
 
また、イマドキ女子は、レンタル着物で国内の観光地を巡り、ただ写真を撮って「インスタ」にアップすることが多いそうです。
 
 
これなども、上記の、アイスを捨てる行動とそのまま重なりますね。もちろん、食べ物を粗末にすることは、社会一般の通年に照らせば絶対によろしくないことですし、わざわざ観光地を訪れて、ただ数枚写真を撮っただけでよそに行ってしまう、というのも、なんだか価値ある観光地をバカにしたような行動で、あまり褒められたものではないような気も、します。
 
ただ...あながち、このような倫理だけを振りかざして彼女たちを論難しても、世代的に、なんだか話が空疎にすれ違うだけのような(笑)。
 
 
彼女たちが食品をポイと捨てることに対し、食べ物を粗末にして!などと非難する大人は、みずからは日々の「まっとうな食生活」を、世界有数の食材大量廃棄が日常化したこの日本社会に支えてもらっているともいえます。要は、自分が捨てるか、自分に見えないところで、人にソッと捨ててもらうか。これだけの違いです。
 
 
また、観光地におけるイマドキ女子の行動(ただ写真を撮るだけ)は、彼女たちの立場にたってみると、既存の「観光スポット」の、あまりにも「観光地化」された、あまりにも底の浅く個性のない「集客装置」としての下心を、本能的に見透かした行動のようにも思えます。
 
特に著名な観光地の、理想と現実とのあいだには、常に大きなギャップが、あるもので...(笑)
 
 
こうした現実を、あらかじめ見透かした彼女たちは、本能的に、むしろ自分たちの目的意識から、能動的に、観光地を自己表現の「ネタ」にしているとも言えるのではないでしょうか。
 
 ・ かつては、人は、観光地に「行く」ものでした。
 ・ 現代では、人は、観光地を「ネタ」にしているのです。
 
こうして並べてみると、どっちが良いともいえないような気もしてくるから不思議です。おじさんが、あまりにも若者に日和りすぎているのかもしれませんけれど。
 
 
...でもまあ、アイスはちゃんと食べようね。