『詐欺メーク』は最先端

 

Youtubeで注目を集める方法はさまざまありますが、この手法も、もはや一般化したといっていいものですね。

 

<ユーチューブ>“詐欺メーク”で「世界変わる」人気の秘密 (毎日新聞)

  

 

登場したての頃は、主に男性のあいだで、怖いもの見たさ、やや驚きや呆れをもって「女は怖い」というような文脈で拡散されていたような記憶があります。しかし、昨今では力強くその存在感を主張し、ひとつのジャンルとして確立されたといっていい、「鉄板」のネタになっていますね。

 

キーポイントは、同性、すなわち女性たちの共感を集めていることではないでしょうか。

 

そもそも、古くはプリクラの隆盛時や、さいきんではInstagramなどでも、眼や眉毛や肌艶など、加工を加えて「盛った」写真を、それと知らせた上で公開するような遊びは手広く行われていました。見た目を真剣に良くすることばかりではなく、「盛る」過程そのものを、ネタとして、情報の受け手といっしょになって楽しむ感覚です。

 

この手のInstagram写真によく添えられる、やや自虐的なハッシュタグなどは、検索の利便をはかるという、ハッシュタグ本来の目的ではなく、ネタとして投稿されたみずからの「盛った」写真に対する、照れ隠しのツッコミだったりします。

 

高度に情報化された現代、すべての物事に表と裏、あるいは仕掛けがあるということを、誰もが知っています。綺麗なだけ、美しいだけ、なアイテムはそれだけでは大した意味を持たず、その後ろにさまざまなストーリーを持たねばなりません。スッピンな事実が、装いを凝らされ、飾り付けられていく過程を、包み隠さずに共有することは、もしかしたら、もっとも現代的な情報の楽しみ方かもしれないのです。

 

Youtuberによる、“詐欺メーク”も、こうした文脈で理解してみることができるのではないでしょうか。

 

女は怖い、とは思いませんが...とてもたくましいと思います(笑)

 

写真は毎日新聞より