オリンピック・ソーシャル 2

Facebook社によるデータ取扱いに対する方針変更などで、しばらくぶりの更新(続編)となります。ご容赦ください。
 
平昌オリンピックにおける、宇野昌磨選手の「勝手ページ」についての話をしていました。
 
ご存知の方も多いと思いますが、実は、有名スポーツ選手などのソーシャル・アカウントは、個人アカウントでありながら、多くの場合はいろいろな企業のマーケティングに活用されていることがあります。たとえば、あるテニス選手が、契約しているシューズの紐を結んでいる写真。サッカー選手が、練習の合間にチームの契約相手であるドリンクを飲み干している写真。
 
これらは、もちろんオーガニックに撮られ、掲載されるのがほとんどですが、うしろにスポンサー企業の意向が反映されている場合もあります。マーケティングのいち手段、ブランドによるコミュニケーション努力の一助として、本来はオーガニックであるべき選手たちの投稿が、利用されることもあるのです。
 
もちろん、あからさまなステマはどこの国であっても嫌われます。よって、その投稿そのものが商品宣伝に直結することはあまりなく、契約内容も、あるスパンにおける、その選手のソーシャルメディアでの総合的なアクティビティを、間接的に評価して契約金などに反映させる(つまり、ソーシャルメディアでのその選手の影響力を評価する)ことがほとんどです。そういう、影響力のある選手の投稿などに、少しでも自社製品などが採り上げられれば、スポンサーもハッピー、という図式ですね。
 
しかし、アマチュアリズムの精神を色濃く残すオリンピック選手の場合、こうした流れとは無縁というケースも多いです。アメリカの選手などは、かなり活発な投稿活動をして多くの注目を浴びたりしていますが、日本をはじめ、その他の国では、まだまだ、これから。もちろん、バックにマーケティングが動くケースも少ないでしょう。
 
宇野選手も、ご本人は、ソーシャルメディアでの露出にあまり熱意を持ってはいない由。この「勝手ページ」の運営者は、そうした事情も明記した上で、おそらく悪意なくやっていると思います。しかし、本人ないし本人に関わる組織等に属さぬ第三者が、公式と誤解されかねないアカウントを運用しているというのも、かなりな問題を孕むものであると思われます。
 
公式・非公式・ファンページ。このあたりの区分けをきちっとやって、ファンが混乱しないような運用を望みたいものです。
 
 
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