見えすぎてしまうのも考えものだけれど・・・
閑話休題その2です。
 
FBやTwitterなどで数多く拡散される「元ネタ」サイトの中でも、「大島てる」は群を抜いています。
 
 
(「大島てる」サイトより)
 
 
こちらは、ソーシャルメディアというより、不動産物件にまつわる、事故情報や心理的瑕疵要件などについての情報投稿サイトなのですが、いまや、各不動産業者がもっとも気にするサイトのうちのひとつなのだそうで、こちらに掲示される情報ひとつで、該当する物件の価値が上下することがある、などとも噂されているようです。
 
サイトの歴史は古く、開設は2005年。当時、かなりのキワモノサイトとして、一部で話題になったことを覚えています。しかし、サイトはグングンと拡大を続け、いまや一日あたりのページ・ビューが100万におよび、開設者の大島てる氏が一般メディアへ露出する回数も増え、もはや、確たる市民権を得たメジャーサイトになったと言えるのではないでしょうか。
 
そこに掲出される情報の真偽、また倫理的に適切なものかどうかなどは置いておいて、かなりマイナーな、普通はアクセス困難なデータを、一般人にわかりやすい形で「見える化」し、不動産を検討する際のマストな要素を一つ作り出した(?)という意味で、画期的なことであると言えるかもしれません。
 
一般企業がソーシャルメディアにおけるエンゲージメント獲得に苦戦する要因について、ユーザーに対し価値ある情報を提供できていないから、とはよく言われるところです。大島てるは極端な例かもしれませんが、誰もが見たい、しかし普通はアクセス困難なデータや情報を「見える化」することが、エンゲージメント獲得への一番の近道であることは、学ぶべき点であるかもしれませんね。
 
 
例えば、フライト・トラッカー。現在飛行中の航空機の位置を、空港のWebサイトや、または航空機そのものが発信するサインなどから入手し、見やすく再配置し更新するものです。
 
 
(flightaware より)
 
 
こちらは、情報ソースが一般でも入手可能であったりするため、多くの情報提供サイトが存在しますが、少なくとも一般人にはアクセス困難なデータベースであり、それを「見える化」することには多くの意義があります。ユーザーを助け、問題解決の手助けをし、役に立つことでエンゲージメントを獲得し、なんの意味もないと思われた情報が、まわりまわって価値を産むのです。
 
貴社でも、そんな、「ちょっと加工すればユーザーにとって価値のありそうな情報」の元を持っていたりしませんか?エンゲージメント獲得の手法を考えるより、その大元を考えることの方が、もしかしたら近道だったりするかもしれません。