ひとつのメディアの終わり
 
Googleが、同社の運用するソーシャルメディア、Google+を終了させる見通しであることが報じられています。対企業用サービスと位置付けられる、「Google+ Premium」とはまた別の動きかと思いますが、利用者の数について、すこぶる低調だった、とかなり素直なコメントもついていますね。もちろん、私たちみなみな、その辺りの体感値は持っているような気もするのですが、あっさり認めるあたり、さすがGoogleらしい風格を感じないでもありません。
 
しかし、同時に、以前の情報漏洩についてもコメントがあり、これは褒められたものではありませんね。すでに、Facebook社もデータの取り扱いについては散々お灸を据えられ、派生した措置のおかげで弊社ツールにも影響が出て、ユーザーの皆様にご迷惑をおかけしてしまいました。幸い、Google+については、もとよりHubNamiツールでは対象としていなかったため、今回は何の影響もありませんが、しっかりやっていただきたいものです。
 
さて、これを受け、早速、アイドルグループ界隈から反応が。
 
そういえば、「ぐぐたす」という愛称をつけ、ひところかなり強引な(?)手法で、SNS市場における占有率をあげようと頑張ってましたね。ただ、その結果、ただでさえ人やつながりが少なくアクティビティの少ないタイムラインが、この女の子たちによるプッシュばかりになり、SNSなのか、何なのかわからなくなってしまい、やがて見もしなくなったような気がします(私個人の体験)。相当な費用がかかったはずですが、ソーシャルメディアを浸透させようとするにあたり、完全にやり方を間違えた、ように思えます。
 
対照的なメディアとして、初期のミクシィを思い出します。ミクシィは、比較的女性に使いやすいメディアとして自らを位置付け、
・女性に受け入れられやすいカラーリング
・紹介制を厳密に運用し、安全性を高める
・足あと機能を売りにし、ユーザーログを可視化する
といった、当時としてはかなり先進的な特徴づけを行って、きわめて短期間に多くのユーザーを獲得、一気に支配的なメディアに成長しました。
 
もちろん、「ぐぐたす」とは環境が違い、まだ競合先行メディアはグリーしかなく、比較的浸透させやすかった頃だったという違いはありますが、オーガニックな施策中心で、よくもこれだけ成長したなと思います。
 
もちろん、その後のマネタイズフェーズになって色々あり、また後発のFacebookに押されて、ミクシィ時代は数年で終焉してしまうことになるのですが、その後のメディアとしての身の処し方でも、ユーザーニーズを考えたオーガニックな感性が生きているような気がしますね。
 
ミクシィ社は、現在では事実上、スマホゲームの会社になっていますが、SNSとしてのミクシィをまだ続けています。もはや、収益性という点ではゲームに遠く及ばぬ(もしかしたら)不採算事業のはずですが、一部の主婦や女性ユーザーの間で根強い支持があり、その声に応えて、サービスは続行されています。
 
初期の頃、メディアとしての安全性や居心地の良さを気に入って、そこに居続ける女性ユーザーにとっては、場がなくならないこと、こそが最大のサービスになります。それを続けているミクシィ社には、一定の評価を行ってもいいのではないでしょうか。
 
不採算で撤退するGoogle社の決断も、主として投資家サイドからは歓迎されるでしょうが、メディアは誰のものなのか、いろいろな考え方があると思うのです。